GIでは異例のいとこワンツーとなるか。ともに祖母が
ランズエッジの2頭、
レガレイラ(牝3、美浦・
木村哲也厩舎)と
アーバンシック(牡3、美浦・
武井亮厩舎)が
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)で激突する。
レガレイラは父
スワーヴリチャード、母ロカ、母の父
ハービンジャーの血統。ここまで3戦2勝。昨年の
ホープフルSで牡馬を倒してGI初制覇。
皐月賞では76年ぶりの牝馬Vを目指す。
一方の
アーバンシックは父
スワーヴリチャード、
母エッジースタイル、母の父
ハービンジャーの血統。こちらも3戦2勝。前走の
京成杯では2着に敗れたが、上がり3Fはメンバー中最速の33秒9をマーク。世代屈指の切れ味を秘めていることは間違いない。この2頭はどちらも父が
スワーヴリチャード、さらには母が全姉妹なので、ほぼ同じ血統構成となる。
01年の
中山大障害では1着
ユウフヨウホウ、2着
ゴーカイの兄弟ワンツーが達成されたが、GIでいとこワンツーとなれば珍事中の珍事だ。先週の
桜花賞を同じく
ランズエッジの孫の
ステレンボッシュが制したように、血の勢いは十分。2頭の大伯父にあたる
ディープインパクトが19年前に制した一戦で、競馬史に新たな1ページが刻まれるかもしれない。