「東のレジェンド」
横山典弘騎手が、
ダノンデサイル(牡3、栗東・
安田翔伍厩舎)で
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)の26年ぶり2勝目を狙う。
横山典弘騎手はこれまで
皐月賞に現役最多の31回参戦。初挑戦の88年には
メイブレーブで失格、90年に
メジロライアンで3着と悔しい思いを味わった。しかし、9回目のチャレンジとなった98年に
セイウンスカイで初制覇。一貫した流れを番手で追走し、4角で先頭へ。
キングヘイローと
スペシャルウィークの追い上げを凌ぎ、自身初のクラシックタイトルを獲得している。
今年のパートナーは
ダノンデサイルだ。デビュー戦からコンビを組み、2戦目の未勝利で初勝利。その後は京都2歳Sに格上挑戦し、11番人気の低評価を覆して
シンエンペラーから0秒1差の4着に食い込んだ。そして前走の
京成杯で重賞初制覇。中団前寄りの追走からしっかり伸びると、
アーバンシックの猛追を3/4馬身抑え、先頭でゴールを駆け抜けた。本番と同じ舞台での重賞勝ちは、陣営にとって大きな自信となったに違いない。
中山で歴代最多の重賞79勝を挙げるレジェンド。今年2月に56歳となったが、勝負勘は全く錆びついていない。その手腕を今週末も遺憾なく発揮してくれることを期待しよう。