「
桜花賞・G1」(7日、阪神)
2番人気の
ステレンボッシュが外から伸びて差し切り、G1初勝利を飾った。
阪神JFでは2着に惜敗したが、初コンビのジョアン・モレイラ騎手(40)=ブラジル=に導かれ、完勝で牝馬1冠目を獲得した。
国枝栄調教師(68)=美浦=は
桜花賞3勝目。2着に昨年の2歳女王で1番人気だった
アスコリピチェーノ、3着に7番人気の
ライトバックが入った。
◇ ◇
天気が良くて馬場も荒れず、内と外で差もない。クラシックの1冠目が行われる状態としては完璧でした。言い訳ができない、力比べのレースになったと思います。
結果としては
阪神JFの1、2着馬が入れ替わる形。勝った
ステレンボッシュと、
アスコリピチェーノは中団の同じところにいて、互いに意識し合っていた感じに見えた。3角手前でペースが緩んでごちゃついたんだけど、うまくなだめて直線のヨーイドン。先にスパートした勝ち馬に、
アスコリピチェーノもいい脚で追い詰めた。まさに前走と逆の競馬でした。初騎乗のモレイラは馬の癖も分からないなかで、力を出し切るんだから大したもの。北村(宏)君もいい騎乗をしました。
この2頭はやはり力がありますね。パドックから雰囲気も落ち着いていて体もできていた。この時期の牝馬にしてはどっしりしている。それは大きいでしょう。
川田君の
クイーンズウォークは好スタートから内に入れる理想的な流れだったけど、直線は伸びあぐねた。本質的には長い距離の方が向いているような気もするけど、そこは気になるね。
チェルヴィニアは半年近い休み明け。そのあたりが影響したのかな。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ