かつては
弥生賞をはじめとした
トライアルレースに有力馬が集まっていたが、近年はローテーションの多様化によって、直接対決の機会がないまま本番を迎えることも多くなった。勝負付けが済んでおらず人気は割れがちだ。今年も
ホープフルSを制して直接ここへ臨む牝馬の
レガレイラなど、多様なローテーションで臨んでくる馬が集結した。
1.より短い距離の実績が必要
過去10回の勝ち馬のうち、昨年の
ソールオリエンス以外の9頭は、それ以前に芝1800mのオープン以上のレースで連対した実績があった。昨年は馬場状態が悪く、外伸びが顕著だったので例外とも考えられる。近年の
皐月賞は良馬場ならば勝ちタイムが1分58秒前後のスピードレースになることも珍しくなく、2000m以上にしか実績のない馬は流れに乗り損ねてしまいがち。
2.前走2着以内が中心
過去10回の勝ち馬はすべて前走2着以上だった。2着馬も、10頭中9頭は前走2着以上だった。前走3着以下だった馬は[0-1-2-60]で複勝率4.8%しかない。
3.差し一辺倒だと厳しい
中央場所の中では直線の短い中山なだけあって、末脚が強烈な馬でもここでは差し損ねてしまいがち。昨年は
ソールオリエンスが4角17番手からごぼう抜きという結果だったが、今年はそこまで馬場が悪くなっていない。一昨年は1番人気の
ドウデュースが4角14番手から追い込むも3着まで。他にも、18年1番人気の
ワグネリアン、17年2番人気の
スワーヴリチャード、15年1番人気の
サトノクラウンらは「差して届かず」というパターンで敗れている。
メイショウタバルは
毎日杯で、休み明けだったとはいえ
シンザン記念を圧勝した
ノーブルロジャーを6馬身ちぎった。グングン力を付けている。ここはさらにメンバーが強くなるが、今の勢いなら通用しても良い。4連勝での戴冠を期待したい。