ローカル開催では「若手騎手競走」が多く組まれる。しかしながら、若手とは何年目までで、騎乗できる騎手にはどういう制限があるのか、ハッキリと説明できるファンは少ないのではないだろうか。そこで今回は若手騎手競走のアレコレを解説したい。
若手騎手競走は、騎手免許取得から間もない若手騎手の騎乗機会を増やすため、04年に約20年ぶりに導入された。当初は免許取得から6年未満、かつ通算100勝以下の騎手が対象だったが、08年3月から免許取得からの期間が「7年未満」に延長された。19年からは勝利数の制限が撤廃されて、免許取得から7年未満の騎手全員が騎乗できるようになっている。
クラスは未勝利か1勝クラスのみ。ちなみに騎乗予定騎手が事故等によって変更となる場合、他に騎乗できる若手騎手がいない場合に限って、若手騎手以外も騎乗できる。最近では13年5月26日、東京5Rの
ホープフルジョッキーズに騎乗予定だった
杉原誠人騎手が落馬負傷したため、若手騎手ではない
松岡正海騎手に乗り替わっている。
最後に若手騎手競走で狙い目のジョッキーを紹介しよう。昨年から先々週までの38鞍に限ると、
佐々木大輔騎手と
富田暁騎手が最多の5勝。21回騎乗して単複ともに回収率が100%オーバーの
西塚洸二騎手も要注意の存在だ。また、昨年の
JRA賞最多勝利新人騎手を受賞した
田口貫太騎手は本場をメインとしているので参戦の機会が少ないが、ここまで2戦2勝と負け知らず。次回参戦の際には要チェックとしたい。