史上初の偉業なるか。
弥生賞覇者の
コスモキュランダ(牡3、美浦・
加藤士津八厩舎)が、
皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)で祖
父ディープインパクト、父
アルアインに続く父仔3代制覇を狙う。
これまでに
皐月賞の父仔制覇は11組あり、直近では20年に
父ディープインパクト&仔
コントレイルが達成している。今年の登録馬のうち、父が
皐月賞を制しているのは
コスモキュランダ(父
アルアイン)、
ミスタージーティー(父
ドゥラメンテ)、
メイショウタバル(父
ゴールドシップ)、
ルカランフィースト(父
イスラボニータ)の4頭。それぞれ12組目の父仔制覇を目指すこととなるが、中でも
コスモキュランダは父の
アルアインだけではなく、祖父の
ディープインパクトも
皐月賞馬なので、史上初の父仔3代制覇がかかる。
前走の
弥生賞は6番人気の伏兵評価だったが、後方から3角で捲って番手へ。直線で力強く抜け出し、堂々の重賞初制覇を果たした。当時の鞍上だった
M.デムーロ騎手ではなくJ.モレイラ騎手に乗り替わりとなるが心配はいらないだろう。短期免許1週目の先週は、土曜の
阪神牝馬Sを
マスクトディーヴァ、日曜の
桜花賞を
ステレンボッシュで制するなど、とりわけ大舞台で頼りになる「マジックマン」。心強いパートナーを背に、レース史に新たな1ページを刻んでみせる。
【
皐月賞の父仔制覇】左が父、右が仔
76年
トウショウボーイ→83年
ミスターシービー64年
シンザン→85年
ミホシンザン73年
ハイセイコー→90年
ハクタイセイ84年
シンボリルドルフ→91年
トウカイテイオー01年
アグネスタキオン→08年
キャプテントゥーレ03年
ネオユニヴァース→09年
アンライバルド03年
ネオユニヴァース→10年
ヴィクトワールピサ05年
ディープインパクト→16年
ディーマジェスティ05年
ディープインパクト→17年
アルアイン11年
オルフェーヴル→18年
エポカドーロ05年
ディープインパクト→20年
コントレイル