元プロ野球選手の「大魔神」こと佐々木主浩オーナーが所有する
シヴァース(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が、
アーリントンカップ(3歳・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を目指す。
シヴァースは父
モーリス、
母ヴィブロス、母の
父ディープインパクトという血統。母は16年の
秋華賞と17年の
ドバイターフの覇者。伯父の
シュヴァルグランは17年の
ジャパンC、伯母の
ヴィルシーナは13年と14年の
ヴィクトリアマイルを制している。いずれも佐々木オーナーと友道厩舎の黄金タッグだった。
ここまでキャリアはわずか2戦だが、非凡なポテンシャルを示している。昨年11月の新馬(京都芝1600m)は中団から直線で最内に進路を取り、力強く抜け出して勝利。続く前走の
きさらぎ賞は番手で我慢して、3角で内から先頭へ。そのまま押し切りを図ったものの、外の
ビザンチンドリーム、内の
ウォーターリヒトに首の上げ下げで僅かに屈して3着だった。とはいえ、内容は勝ちに等しいもの。重賞級の能力を秘めていることは間違いない。
初戦は
C.ルメール騎手、2戦目は
M.デムーロ騎手と来て、今回は
川田将雅騎手との初タッグとなる。頼れる鞍上を背に、今度こそ母仔重賞制覇といきたい。