「
皐月賞・G1」(14日、中山)
ホープフルSで史上初の牝馬Vを達成した
レガレイラが、再び牡馬に挑戦。76年ぶりとなる牝馬による
皐月賞制覇を目指す。追い切りは美浦Wで併せ馬を行い、久々を感じさせない軽快な動きを披露して状態の良さをアピールした。なお、ドバイで落馬負傷した主戦ルメールに代わる鞍上は、現時点で未定となっている。昨年の最優秀2歳牡馬
ジャンタルマンタルは栗東坂路で力強い伸びを披露し、G12勝目に向けて好調をアピールした。
再び歴史的な勝利を目指す。牝馬で
ホープフルSを制した
レガレイラは10日、美浦Wで
リアグラシア(5歳3勝クラス)と併せて半馬身先着。6Fから2馬身追走する形でスタートし、道中は
リラックスしてしっかり折り合う。直線に入ってからは楽な感じで加速し、6F83秒8-38秒3-11秒3をマーク。最後は僚馬に手応え優勢でゴールを駆け抜けた。
見守った木村師は「折り合いはつくか、合図を出せばしっかり出て行けるかなど、基本的なところを見たかった」と追い切りの意図を説明し、「ライダーには最後の強弱に関しては一任したが、結果的にはハンドライドする必要はなかったということです」とうなずく。楽な手応えでしっかり動いた内容を評価した。
今回は
ホープフルS以来の実戦。過去に19年
サートゥルナーリア、20年
コントレイルのV実績はあるものの、3カ月半の休養明けとなる。師は「馬がしっかり走った場合、次のレースに向かうまでの疲労回復に手間取る。個人的に1回における競馬の消耗度は近年、大きくなっていると思っており、そういう意味では休んでレースに使うことをネガティブに考えていない」と説明。久々の実戦でも十分に力を出せることを強調した。
牝馬の
皐月賞Vとなれば、47年
トキツカゼ、48年
ヒデヒカリに続く76年ぶり3頭目となる。師は「個人的にレース前に仮説でものを言うのは失礼と思っているけど、
中央競馬を応援してくださるファンの皆さんに少しでも喜んでいただきたいと思っている。新しいこともチャレンジしていかなければならない」と前を向く。
ホープフルSで競馬の歴史に新たな1ページを刻んだ牝馬が、今度は
皐月賞で長きにわたって閉ざされた門をこじ開けにいく。
提供:デイリースポーツ