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皐月賞・G1」(14日、中山)
弥生賞ディープ記念2着のリベンジに燃える
シンエンペラーは10日、新コンビの坂井を背に栗東坂路に登場。他を威圧するほどの雄大なフットワークで豪快に駆け上がり、4F53秒6-39秒3-12秒3をマークした。
鞍上は「だいたいイメージ通りの、いい追い切りができたと思います」と好感触を伝えた。しかし、その一方で見守った矢作師の
ジャッジは辛口だ。「普通の馬なら非常にいい動きなんですが、あの馬に求めているものを考えると…。(ラスト1Fは)12秒ギリギリで来てほしかった」と、素質を高く評価するからこそ満点を与えなかった。
全兄が20年
凱旋門賞を制した
ソットサスという良血馬。それだけに指揮官の期待は大きい。「日本で走れているのは総合力の高さ。もちろん兄以上のことを求めています」。成長度合いはスローでも、現状でこれだけ走れているのは能力の証左のほかない。
レースでは初騎乗となるが、22年フランスのアルカナセールで落札した場面に立ち会い、デビュー前から調教にもまたがってきた。「やっとコンビが組めるなとすごくうれしく思いますし、責任を感じます」と坂井。いざ、師弟コンビで初めてのJRA・G1制覇へ-。大一番で最高の輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ