今年の
皐月賞は4月14日の「オレンジデー」に行われる。柑橘類の産地である愛媛県のJAによって制定。オレンジの花言葉は「花嫁の喜び」であり、加えて「繁栄」や「多産」の
シンボルでもあることからオレンジを贈り合い、愛を深めてもらうことを目的に2月の「バレンタインデー」、3月の「ホワイトデー」に合わせて4月14日とした。そこで今回は「競馬のオレンジ(橙)は7枠」ということで、
皐月賞の7枠の成績を調べてみた。
84年の
グレード制導入以降の
皐月賞を振り返ると、7枠は[7-5-5-100]の勝率6%、複勝率15%。勝利数は8枠に次ぐ2位だが、これは単純に1〜6枠よりも出走数が多いため。勝率や複勝率は水準レベルとなっている。ただ、近3年に限ると、21年に
タイトルホルダー(8番人気)が2着、22年に
ジオグリフ(5番人気)が1着、そして昨年は
タスティエーラ(5番人気)が2着と、その勢いは8つの枠の中で一番と言えよう。
では、4月14日のオレンジデーに行われた
皐月賞に限るとどうか。愛媛県のかんきつ農家が発案したとされる94年以降で該当するのは96年、02年、13年、19年の4回だが、7枠は【0-1-0-11】で、13年2着の
エピファネイア以外は着外に沈んでいる。残念ながら「オレンジ効果」は感じられない。
ただ今年の7枠には
ジャスティンミラノ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)、
シンエンペラー(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)、
サンライズアース(牡3、栗東・
石坂公一厩舎)の3頭が入った。3頭出しの矢作厩舎のエース、そして無敗馬2頭という豪華ラインナップ。近年の
皐月賞の7枠では最強布陣であることは間違いなく、オレンジデーにオレンジ帽が戴冠のシーンもありえそうだ。