落馬事故で死去した藤岡康太騎手=栗東・フリー=の訃報を受け、同期の
荻野琢真騎手=栗東・フリー=が11日、自身のブログで心境をつづった。
荻野騎手は藤岡さんを「こーた」と呼び、「競馬学校に入った15歳から昨日までの約20年間、そう考えると人生の半分以上を一緒に過ごして来たんですね」とともに過ごした年月の長さをかみしめた。
同期9人の中でも絆は格別。「僕の中で、こーたが1番近い騎手でした。お互い独身生活も長く常に一緒にいた様な気がします。
ムードメーカーでありながら、締める所は、しっかり締めて、面白くも有りながら本当に頼り甲斐がある奴でした。また他人に優しく、そして厳しくも出来るやつで僕自身もこーたに、何度も励まされ、救われてきました」と振り返り、自身の勝利を自分のことにように喜ぶ藤岡騎手の姿が「本当に嬉(うれ)しかったです」とつづった。
藤岡騎手は2020年に結婚し、23年6月には第一子が誕生した。「子供が産まれてから、さらに人間的にぶっとい芯が入った」と感じていたという。子供の成長ぶりを写真や動画で見せる子煩悩ぶり。「奥さんの事も本当に大事にして居て、同期ですが、人生の大先輩でした。そんな優しいこーたですから、どんな事があっても天国から2人を守ってくれると思います」と家族に思いを寄せた。
落馬した6日から死去する10日までの時間は「いつ心臓が止まってもおかしくない中、頑張ってくれ気持ちの整理と最後に少しだけお別れを言う時間を作ってくれました」と覚悟はしていたが、やはりショックは大きいよう。「でも本当に早すぎるし、まだまだ一緒に頑張りたかった。気持ちの整理できて居たつもりですが、まだ寂しさが追いついて来ないぐらい、亡くなった事が今でも信じられません」と受け止めきれない様子。
「今は、只々こーたが、大好きなマンガとアニメ見ながらゆっくり休んで欲しいと思います。
ワンピース完結して全巻揃ったら、お備えに行くからな!」と、同期らしい気遣いの言葉で投稿を締めた。
スポーツ報知