JRAの
小牧太騎手(56)=栗東・フリー=が11日、古巣の兵庫県競馬への復帰意思を表明した。地方からJRAに転身した騎手の、地方への再移籍が実現すれば史上初。今後、地方の騎手免許再取得に向け、5月にNARの1次試験を受験し、合格すれば7月に2次試験に挑戦する方針だ。それも突破すれば、早ければ8月にも園田で地方再デビューを迎える。
04年に兵庫からJRAに移籍して20年。転機を迎えたベテランは新たな進路を選択した。「移籍を考えたのは去年。引退も考えたけど、自分の中で何かを迷っているのが分かった。騎手が好き。60歳まで乗ろうと思っていたし、園田でムチを置きたいと思った」。兵庫で地方通算3376勝のレジェンドは、古巣復帰への意欲を示した。
この日は、JRA交流戦が行われた園田でエキストラを含めて計8鞍に騎乗し、1勝、2着3回、3着2回。「JRAでは試行錯誤したけど、乗り鞍が集まらなかった。だけど、まだ乗れると自分では思っていた。先週も6鞍、きょうも8鞍乗って、イケる手応えはつかめた。1次、2次と試験に受からないといけないし、落ちるかもしれないけど、一生懸命勉強します」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ