今週の日曜日は、中山競馬場で皐月賞(GI)が行われます。

　今年の皐月賞は混戦ムード。その中で人気が有力なのは朝日杯FS(GI)勝ち馬のジャンタルマンタルや前走弥生賞(GII)2着のシンエンペラー、牝馬ながら昨年のホープフルS(GI)を制したレガレイラ、前走共同通信杯(GIII)で重賞初勝利を挙げたジャスティンミラノ、前走の毎日杯(GIII)を快勝したメイショウタバルなどがいます。

　しかし、上位人気馬以外にも侮れない馬が多数出走を予定。前走の京成杯(GIII)では2着ながら強烈な末脚を見せたアーバンシック、今回と同じ舞台の弥生賞を制したコスモキュランダ、すみれS(L)をひと捲りで勝利したサンライズアース、きさらぎ賞(GIII)勝ち馬で豪脚自慢のビザンチンドリームなどがいます。

　ここに挙げた馬以外にも重賞で好走した実績のある馬がいますし、どこからでも狙えそうなメンバー構成になっています。

　そんな混戦模様の皐月賞で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆圧巻の走りを見せた前走

　今週の皐月賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるメイショウタバルでした。

　週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

　メイショウタバルはここまで5戦3勝。デビューからの2戦は4着、5着と勝ち切れませんでしたが、3戦目に未勝利を脱出。昇級初戦となった若駒S(L)は右前肢ハ行のため除外となってしまいます。

　仕切り直しの一戦となった2走前のつばき賞(1勝クラス)では、スタート直後こそハナに立っていましたが、後方から捲ってきた馬に先頭を譲る形に。それでも大きくリズムを崩す事なく、直線手前で再び先頭へと躍り出ます。そこからは先頭を譲る事はなく1着入線を果たします。

前走の毎日杯では、好スタートを切りハナに立ち、道中は終始マイペースの競馬。4コーナー手前で後続を引き付け、直線に入り鞍上が仕掛けると瞬時に反応。あっという間に後続との差を広げ、その後は独走状態で2着に6馬身差をつけて圧勝。

　2走前につばき賞を勝った後はスプリングSへ行く予定だったようですが、フレグモーネを発症したため回避。一頓挫あったにもかかわらず、これだけのパフォーマンスを見せるのですから相当に高い能力があるのだろうと想像できます。

　この中間は順調に来ている様子で、1週前追い切りではウッドで好時計をマーク。最終追い切りでも馬なりながら終いは機敏な走りを見せていましたし、絶好の状態での出走が見込まれます。

　ここ2走は先行策を取っていますし、今回の舞台となる小回りの中山は歓迎材料と言えそうです。中山は最終週でタフな馬場になりそうですが、重馬場だった前走の毎日杯での走りからパワーもありそうですし問題はなさそうです。内目の枠を引けたのもプラス材料ですし上位争いを期待したいところです。