藤岡康太騎手が落馬事故で10日に亡くなり、13日が最初の
中央競馬開催日となった。各競馬場では1R発走前のウイナーズサークルで騎手や関係者による黙とうが行われた。
阪神競馬場では兄・佑介、日本騎手クラブ会長の
武豊、同期の浜中らが事故のあった3コーナーを向いて黙とう。兄・佑介は目に浮かぶ涙をこらえ、口を開いた。
「まずは康太のことをたくさん心配してくださって、ありがとうございます。昨日(12日)、無事に家族で見送ることができました。僕を含めて家族も少しずつ気持ちの整理がついてきています。時間はかかると思いますが、前を向いて歩いて行けると思っています」と心境をつづった。
この日、騎手全員が喪章を着用して騎乗した。阪神1Rの
藤岡佑介は
エールヴァーゲとのコンビで5着。「気持ちが落ち着かなかったら競馬に乗るのも失礼だと思っていました。ただ、生前から康太とは一緒に乗っている以上、落ちたりすることもあり得るという話をしていたこともあり、他の家族より受け入れられるのが早かったです。ひとつ乗れたことで凄く落ち着けました」と弟の思いを背負って競馬と向き合う。
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