「
アーリントンC・G3」(13日、阪神)
またまたマジックマンの技がさえ渡った。1番人気
ディスペランツァが重賞初V。着差以上の完勝でG1に名乗りを上げた。
課題のスタートも世界の名手にかかれば一発クリアだ。発馬を決め、中団のインで脚をためると余裕の手応えで直線へ。末脚を信じる鞍上は馬場のいい外にこだわった。一度はブロックされたが、諦めずに再び外へ。進路のできた残り250メートルでエンジン点火。力強くはじけ、まとめて差し切った。
阪神牝馬S、
桜花賞に続き、重賞騎乗機会3連勝を決めたモレイラも「本当にいい馬です。直線でスペースを心配したけど、残り250メートル前後でスペースができてからは反応、瞬発力が素晴らしかった。ジョッキーの仕事が、馬のおかげでやりやすかった。いい勝ち方だった」とパートナーをたたえた。
デビューから4戦続けて二千に使ったが、マイルに短縮して2戦2勝。「もっとスムーズで、もっとスペースがあったらもっと強かったかもしれない。東京千六でもG1でも楽しみにしています」。モレイラがNHKマイルC(5月5日・東京)に手応えをつかめば、吉岡師も「前走よりもだいぶ内容が良くなっていますし、先につながるレース。ジョッキーは“阪神よりも全然東京の方が合う”と言ってくれたので、無事に進められれば楽しみです」と期待を込めた。3歳マイル王の座へ-。勢いは止まらない。
提供:デイリースポーツ