勝浦正樹騎手(45)=美浦・フリー=が14日、現役を引退した。最後の騎乗は中山7R
ニシノピウモッソ。本馬場入場や枠入りでファンから温かい拍手が起こった。レースは中団で脚をため、外へスムーズに導いたが、逃げ馬がはるか先に突き抜けて5馬身差の2着。この日は6鞍に騎乗。JRA通算成績は1万5674戦967勝(うちG1・2勝含む重賞17勝)。
「大事なところで2着が多かったな。重賞、G1でも。そういう思いは出てきましたね。朝から自然体で、最後なんだ、みたいなのがなかったんですけど…」。検量室に入ると、騎手課程同期の村田師が号泣して出迎え、勝浦ももらい泣き。「ぐっときましたね。平常心だったのに。一誠が悪いですね」と、涙ぐんだのを仲良しの同期のせいにして照れ隠しした。
「28年間、感謝しかありません。ジョッキーになれて良かったと思います」と最後は晴れやかな表情でターフを去った。後日、東京競馬場で引退式を行う予定だ。
提供:デイリースポーツ