「
アンタレスS・G3」(14日、阪神)
太宰の左ステッキに応えるように伸びた。中団を進んだ5番人気
ミッキーヌチバナが
スレイマンを首差で差し切り、重賞初Vを挙げた。鞍上は「手応えが良かったので間に合ってくれと思って追いました。お世話になっている
高橋亮先生と一緒に重賞を勝てて良かった」と胸をなで下ろした。
自身は8年ぶりの重賞制覇。それでも表情は険しかった。10日に亡くなった藤岡康太さんのことが頭から離れなかったからだ。「悲しい、つらい2日間でした。でも、ジョッキー一同、力を合わせて頑張っていきます。競馬を、馬を応援してください」と声を詰まらせ、涙をにじませた。
22年夏以来のコンビ復活で結果を出した。
高橋亮師は「新馬戦から乗っていた騎手。特性は分かってくれていたから。次は平安S(5月18日・京都)あたりを考えます」と前を向く。素質を開花させた6歳馬が、さらなる飛躍へと突き進む。
提供:デイリースポーツ