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ローラS・G2」(21日、東京)
今度こそG1への切符をつかみ取る。
チューリップ賞7着の
ラヴァンダが巻き返しに燃えている。前走は直線で何度も進路がなくなるロスが響いたが、末脚は見どころ十分。広い府中で能力を全開させ、
オークス(5月19日・東京)への出走権を逃すつもりはない。
デビュー前から栗東坂路で4F51秒台をマークし、2戦目で勝ち上がった。ただ、その後は牝馬の王道路線を歩むはずが自己条件で連続3着。
チューリップ賞でも実力を出し切れず、
桜花賞への道は閉ざされた。中村師は「もっと頑張れていい馬」ともどかしさをにじませる。
それでも目標を早く切り替えたことで、この中間は軽やかな動きを連発。11日の1週前追い切りでは岩田望を背に、栗東CWでラスト1F11秒0をマークするなど好気配を漂わせている。
焦点は2F延長される初の2000メートル。指揮官は「
チューリップ賞は最後まで伸びていましたし、折り合いも問題ない。勝負どころでモタモタするところがあるので距離は延びて良いと思っています」と不安よりも期待を強調する。
登録15頭のうち2勝馬はわずか3頭、重賞経験馬も6頭。今回のメンバーならキャリア5戦で重賞の流れも経験済みというのは大きな強みだ。「不利なく自分の力を出してくれたら」と中村師。経験豊富な
シルバーステート産駒が新緑の府中で再出発する。
提供:デイリースポーツ