スマートフォン版へ

【佐賀競馬】初のJBC開催を控え更なる盛り上がりを見せる佐賀競馬 アツい「九州競馬魂」に今年度も目が離せない!

  • 2024年04月19日(金) 17時00分
「もう生活していくのもギリギリの状態だったみたい」

 わずか10数年前、荒尾競馬場(熊本県)の廃止に際し、同競馬場出身の関係者が口にした言葉だ。2011年12月、荒尾競馬は経営不振により廃止。九州の地方競馬佐賀競馬場ただ一つとなった。

 今年、その佐賀競馬場に初めてJBCがやってくる。競馬を続けたくても叶わなかった仲間の思い、近年ふたたび盛り上がりを見せる九州の馬産地の情熱を背負い、新年度のキャッチフレーズを「九州競馬魂」に掲げる。

 JBCが行われるのは振替休日の11月4日(月)。JBCレディスクラシック(1860m)、JBCスプリント(1400m)、JBCクラシック(2000m)の三競走のほか、地方全国交流で九州産限定の重賞・2024九州産グランプリ、2歳王者決定戦のネクストスター佐賀も行われる予定だ。レディスクラシックの1860mはJBCに合わせて新設された距離、スプリントには連覇がかかるイグナイター(兵庫)や、ダートグレード3連勝を果たしたサンライズホーク(JRA)が早くから目標に掲げ、クラシックも役者揃いとなる見込みで、目が離せない。

 県外からアクセス向上のため、今月からは九州新幹線の新鳥栖駅からバス(片道300円)の運行も始まった。これにより、新大阪駅から最短3時間(乗り換え時間含まず)で佐賀競馬場にたどり着ける。競馬場に一歩足を踏み入れれば、あったかくてアツい「うまてなし」を受けることができ、九州名物・豚骨ラーメンや、可愛い馬グッズの販売も行うカフェFUJIなど、競馬ファンを楽しませてくれる。

 さらに、地方競馬初のアイドルプロジェクトも本格始動する。九州と山口県出身者で構成される「UMATENA」がいよいよ4月28日にデビューするのだ。デビュー曲『Fanfare〜幸せの合図〜』はサビの「馬うまキュンッ」のフレーズと馬ポーズが早速人気で、佐賀競馬の調教師にはすでにマスター済みの猛者も出現。佐賀競馬公式YouTubeチャンネルではUMATENA密着動画や、彼女たちと学ぶ馬券講座などすでに動画も多数アップされており、見逃せない。

 そしてもう一つ、何と言っても見逃せないのは佐賀三冠の一冠目・佐賀皐月賞(1800m)だ。UMATENAのデビュー日である4月28日に実施予定で、昨年は宮崎県生まれのネオシエルが完勝。今年、中心の1頭は重賞3勝を挙げるトゥールリーだ。園田に遠征したネクストスター西日本こそ6着に敗れたが、先行力が武器。また、大井・京浜盃を挫跖のため回避したウルトラノホシもここを目標に調整が行われており、間に合えば雄大な馬体が繰り出す迫力ある走りが楽しみだ。

 レースもファンサービスもアイドルもアツい佐賀競馬。廃止された中津や荒尾をはじめ、九州のホースマンの夢と希望を背負って、今年度も駆け抜ける。

(文・大恵陽子)

「netkeiba×佐賀競馬攻略魂」

◇佐賀競馬攻略情報をまとめて紹介

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す