天皇賞(春)は4歳馬が強いレースだ。00年以降の24回に限れば、[12-7-8-85]の勝率11%、複勝率24%。勝利数、勝率、複勝率、全ての数字で他の世代を上回っている。
中でも注目は前年の
菊花賞馬だ。84年の
グレード制導入以降の
菊花賞馬のうち、翌年の
天皇賞(春)に出走した馬は20頭。その成績は[10-0-4-6]の勝率50%だから優秀だ。03年には7番人気の
ヒシミラクルが勝利。単勝回収率は200%を超えている。注目点を挙げるなら2着が一回もないこと。馬券的には「アタマあってヒモなし」のスタンスで挑むのが正解かもしれない。
今年は
ドゥレッツァ(牡4、美浦・
尾関知人厩舎)が参戦する。昨年の
菊花賞は序盤がハナ、向正面で一旦好位に下がりながら、直線で抜け出して3馬身半差の圧勝だった。主戦の
ルメール騎手が落馬負傷で騎乗できないのは残念だが、3走前の
日本海Sを制した時のパートナーである戸崎騎手とのコンビなら、特に不安はないだろう。それ以上に気になるのは、
菊花賞馬としては史上初となる
金鯱賞(2着)からの参戦。あえての2000mからの臨戦が吉と出るか、凶と出るか。そういった意味でも、その走りに注目したい。
【前年の
菊花賞馬の
天皇賞(春)制覇】
・85年
シンボリルドルフ(1番人気)
・91年
メジロマックイーン(1番人気)
・93年
ライスシャワー(2番人気)
・94年
ビワハヤヒデ(1番人気)
・02年
マンハッタンカフェ(2番人気)
・03年
ヒシミラクル(7番人気)
・06年
ディープインパクト(1番人気)
・16年
キタサンブラック(2番人気)
・19年
フィエールマン(1番人気)
・22年
タイトルホルダー(2番人気)