古馬牝馬の地方交流重賞「第62回
しらさぎ賞」(S3)が18日、
浦和競馬場で行われた。2番人気の
ツーシャドーが好位から抜け出して重賞初制覇。同馬には「第28回スパー
キングレディーC」(Jpn3、7月3日、川崎1600メートル)への優先出走権が与えられた。
黒、白三本輪、白袖。オールドファンならたまらないバンブー牧場の勝負服に身を包んだ
和田譲治。
ツーシャドーを完璧にエスコートした。
スタート直後、出ムチを入れて前へ。好位の3番手を確保した。4コーナーは1番人気の
ジゼルとともに逃げた
ボヌールバローズを追う。
外に膨らむラ
イバルを横目にスムーズにコーナーをクリア。残り100メートルで先頭に立つと、激しい2着争いをよそに悠々とゴールを駆け抜けた。
「ハナに行こうと思ったが、外の馬が速かったので、その後ろで流れに乗った。3〜4コーナーでハミを取ったので、前を捉えることができれば勝てると思った」。小回り浦和のお手本のような騎乗を振り返った。
小沢宏次師にとって「夢だった」南関重賞初制覇。ホースマンを目指すきっかけが
オグリキャップだった。89年
マイルCSでの
バンブーメモリーとの激闘は目に焼きついている。その
バンブーメモリーを送り出したバンブー牧場の馬での重賞初V。面白い縁だ。
「母の
ブラックショコラを預からせてもらったのが、ご縁の始まり。それだけに感慨深い。
ブラックショコラにも“ありがとう”と言いたい」と感謝した。
「ここを目標に究極につくった」と師。今後は一息入れる予定。じっくり英気を養ってさらなる大舞台を目指す。
ツーシャドー 父
ダノンレジェンド 母ブラックショコラ(母の父)
サウスヴィグラス 牝5歳 浦和・
小沢宏次厩舎 馬主・バンブー牧場 生産者・北海道浦河町のバンブー牧場 戦績17戦10勝 総獲得賞金3985万円。
スポニチ