◇G3・
福島牝馬S(2024年4月20日 福島芝1800メートル)
コスタボニータ(牝5=杉山佳)が、初参戦の福島で夢をかなえた。人気割れの中、1番人気。絶好1番枠を生かし、4〜5番手インにこだわった。向正面で落馬のアク
シデントはあったが、それもインで何とか回避。残り1F。
ウインピクシス、
フィールシンパシーの真後ろで一瞬追い出しは遅れたが、外に出すとビュ〜ン。重賞挑戦6度目で悲願初Vを飾った。
初コンビの岩田望は「きょうの馬場は内有利。金曜に枠が出た時点で、いい勝負ができると思っていた。1週前追いに乗せていただき、返し馬の感じも良かった。直線はスムーズにはいきませんでしたが、馬が頑張ってくれました」と初コンビの相棒を称えた。
昨年2月東京の
初音Sを勝って、オープン入りしてから約1年2カ月。昨春の
阪神牝馬Sを含め、重賞で3着3回がありながら、なかなかタイトルに届かなかった。杉山佳師は「最後2着かな?と思ったけど、よく差した。これまでハイペースに巻き込まれたり、スローになったりで…。枠も良かったし、1番人気は(
福島牝馬Sの)成績が良くないというのだけが不安でしたが、スポット参戦のジョッキーがうまく乗ってくれた。さすがです」と笑顔で切り出した。
次走はこの日の勝利で優先出走権をつかんだ
ヴィクトリアマイル(5月12日、東京)に挑む。岩田望は「レースセンスがいいし、一瞬の脚は素晴らしい。まだまだ強くなると思う」と目を輝かせば、同師は「G1に行きたいと思います。道悪に強いタイプの
イスラボニータ産駒。渋るようなら」と東北の地でつかんだ財産を武器に、G1初舞台に思いをはせていた。
スポニチ