今度こそ強敵撃破となるか。
金鯱賞を圧勝した
プログノーシス(牡6、栗東・
中内田充正厩舎)が、クイーンエリザベスII世カップ(3歳上・G1・芝2000m)でGI初制覇を目指す。
プログノーシスは
父ディープインパクト、
母ヴェルダ、母
Observatoryの血統。ここまで13戦7勝。体質が弱く、デビューから休み休みのローテーションを強いられたために出世が遅れたが、昨年の
金鯱賞で重賞初制覇を果たした。続くGI初挑戦のクイーンエリザベスII世Cでも
ロマンチックウォリアー(
Romantic Warrior)の0秒3差の2着に健闘。その後も
札幌記念、今年の
金鯱賞とタイトルを重ねてきたが、GIでは
天皇賞(秋)が
イクイノックスから0秒6差の3着、
香港Cが
ロマンチックウォリアーから0秒1差の5着と、見えない壁に跳ね返されている。
今回が4回目のG1チャレンジ、そしてクイーンエリザベスII世Cには2年連続の参戦となる。
金鯱賞を勝ってのローテーションは1年前と同じだが、昨年が2着の
フェーングロッテンと3/4馬身差だったのに対し、今年は
ドゥレッツァを5馬身も突き放す圧勝だったから、勢いでは間違いなく上。今まさに充実期といった雰囲気だ。
社台
ファーム産の
ディープインパクト産駒として、いずれは種牡馬になることが期待される逸材。そのためにも
ビッグタイトルは必須となる。過去2回の対戦で後塵を拝している
ロマンチックウォリアーが超強敵だが、着実に差を詰めている。三度目の正直で悲願のG1初制覇となることを期待したい。