「
青葉賞・G2」(27日、東京)
デビューから3戦2勝で高い能力を見せている
シュガークン。偉大な兄
キタサンブラックも出走したダービー(5月26日・東京)への切符を懸け、
トライアルに挑む。火曜朝は栗東坂路を軽やかに駆け上がり、最終追い切りに向けての準備は万全。馬房で穏やかにカイバを食べる姿を見せ、宮本助手は「普段通りです。(全休日明けの)火曜日だからいつもよりも元気です」と順調な調整ぶりを伝えた。
前走の大
寒桜賞は果敢にハナを切って、差し迫る後続をものともせず逃げ切りV。「左の後肢を落鉄していたんです。それでも
バランス良く走れていました。近2走を見ていても目いっぱいという感じじゃなく、余力がある感じでした」と同助手は改めて素質の高さに感心する。「普段はおとなしくて、午後の作業中もずっと寝ていたりするんですけどね」と優しい笑顔で愛馬を見つめた。
1週前は栗東CWで
武豊を背に併せ馬。促すとグングン脚を伸ばし、併せた
ボルザコフスキー(牡5歳オープン)に半馬身先着した。6F80秒2-35秒5-11秒1の好時計をマーク。デビューから3戦連続コンビを組む鞍上は「動きがいいし、状態も良さそう。左にモタれる癖も1回ずつ解消されている」と好感触だ。兄の主戦として一時代を築いただけに、「馬体は違うライン。心肺機能の高さは一緒だね。距離も全く問題ないと思う。こういう血統なんだしダービーに出なきゃいけない馬」と言葉に力がこもる。可能性を秘めた素質馬が、名手とともにアッと驚く走りを見せる。
提供:デイリースポーツ