世界的名手で日本でもおなじみのオリビエ・ペリエ(51=フランス)が25日の騎乗をもって現役を引退すると欧州
メディアが23日に伝えた。25日は仏南西部のラ・テスト競馬場で2鞍に騎乗する。
ペリエと友人関係にある
武豊(55)は「オリビエの騎乗数が減っているのは知っていたし、いつもいるはずのドバイに今年はいなかったからね。(欧州競馬の)シーズンが始まったばかりの引退発表は衝撃的。何しろビッグネームだから」と引退の予兆を探るよりも、驚きと同時に寂しがっていた。
94年12月、短期免許で来日した最初の身元引き受け調教師が父(武邦彦氏)だったこともあり「オヤジの厩舎に所属していたので僕も彼の面倒を見たし、かわいがった」と約30年の付き合いだという。状況に応じて関係性は変化した。ペリエの来日時は年齢通り
武豊が兄貴分的存在だが、フランスに長期滞在した01年は逆。「オリビエが兄貴分だったよ。全部、教えてくれた」と感謝。両国のスーパースターはお互いが異国の環境になじめるように配慮をする間柄だった。
武豊はペリエが日本のファンに愛されたことから頭に浮かんだアイデアを提案。「
ジャパンCの
アンバサダーになって来日してほしい」。公式の広報&普及活動を行う
アンバサダーは適任だろう。
スポニチ