京都競馬場の芝コース3200mを舞台に最高の栄誉をかけて行われる
天皇賞(春)。向こう正面からスタートして、馬場を1周半。難所といわれる3角の坂を2度越えなければならない設定で、いかに1周目のスタンド前を落ち着いて走ることができるかがポイント。京都競馬場を舞台にした過去10年(2021、22年除く)で上がり最速馬は[4-1-3-3]。持久力とともに高い操作性、瞬発力も問われる1戦だ。
◎
ドゥレッツァは昨年の
菊花賞馬。早くから素質を高く評価されていた馬だが、思うようにレースを使うことができずに昨秋の
菊花賞では初勝利から5連勝での重賞初挑戦、初制覇を大舞台で飾っている。前走の
金鯱賞は59kgを背負って中距離の瞬発力争いに敗れてしまったが、この馬なりの脚は見せており悲観する内容ではなかった。
菊花賞では不利と言われる大外枠を引き当ててしまったが、ダービー馬、
皐月賞馬を相手にあっさりと勝利。ここは負けられない1戦だ。
〇
ブローザホーンは
日経新春杯優勝馬で
阪神大賞典3着。初勝利まで9戦を要し、勝ち上がったのは年下世代がデビューし始めた3歳6月だったが、初勝利から11戦して6勝2着1回3着2回。勝負どころで大きくポジションを下げざるを得なかった1戦と心房細動による競走中止以外は馬券圏内を外していない。前走はスタートからやや力みながらの追走でスタミナを浪費しながらの競馬となってしまったために最後は力尽きたが、ステイヤーとしての資質を示した1戦でもあった。
▲
サリエラは
ダイヤモンドS2着馬。小柄な牝馬でなかなか順調に使い込めない馬だがデビュー5戦目の
目黒記念で55.5キロを背負って勝ち馬と0.1秒差3着するなど高い能力と長距離適性を示していた。ゲートを出てゆっくりと加速するタイプなので長距離レースがあっているのだろう。前走は勝ち馬の目標となってしまった印象だが、1番人気を背負って早めに動かざるを得ない状況でもあった。逆転は可能だ。
△
チャックネイトは
AJCC優勝馬。デビュー1度も掲示板を外していない堅実派。勝負どころでフッと気を抜くようなところもあるが、どんな位置からでも競馬ができるレースセンスが武器なので、もう少し内枠は欲しかったか。
ダービー馬で
菊花賞2着△
タスティエーラは
菊花賞でコンビを組んだモレイラ騎手に手が戻る。
阪神大賞典を圧勝した△
テーオーロイヤルと、昨年の3着△
シルヴァーソニックまで抑えたい。