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武豊騎手がデビュー38年目でJRA通算4500勝 第一歩踏み出した1987年ってどんな時代?

  • 2024年05月13日(月) 07時30分
 12日、東京競馬場2Rの3歳未勝利(ダ1600m)でウェットシーズン(牡3、美浦・田中博康厩舎)が1着となり、騎乗した武豊騎手はデビューから37年2カ月12日でJRA通算4500勝に到達した。

 武豊騎手は1987年3月7日の阪神競馬3Rでダイナビショップに騎乗して白星を飾り、大記録への第一歩を踏み出した。同年の世の中を振り返れば、バブル景気が少しずつ始まったころで、日本国有鉄道の分割民営化によってJR各社が誕生。スポーツではプロ野球の聖地といわれた後楽園球場が閉場したほか、西武ライオンズが2年連続7回目の日本一に輝いている。

 競馬界では牡牝ともに二冠馬が生まれた。皐月賞を制したサクラスターオーは繋靭帯炎を発症して日本ダービーは回避したが、菊花賞にぶっつけ本番で出走。仕上がり面などが不安視され9番人気に甘んじたが、「菊の季節に桜が満開」の名フレーズをバックに制した。牝馬ではマックスビューティが、紅梅SからローズSまで破竹の8連勝。エリザベス女王杯は惜しくも2着だったが、桜花賞を8馬身差、オークスを2馬身半差で圧勝して、ファンにインパクトを与えた。

 古馬ではニッポーテイオー天皇賞(秋)マイルCSを制したほか、ミホシンザンフレッシュボイスメジロデュレンなどがGIで活躍。また、サクラチヨノオーサッカーボーイがそれぞれ東西で2歳GIを勝っている。

 武豊騎手はというと、デビュー年から69勝を挙げて、加賀武見元騎手が保持していた新人最多勝利記録(当時)を更新したほか、京都大賞典で早くも重賞初制覇を決めた。1年目からファンや関係者に強烈な印象を残した武豊騎手は、3年目には関西リーディング、4年目には全国リーディングを獲得。以降、日本競馬の「至宝」として競馬界のみならず、スポーツ界に強い影響を与えてきた。

 今年の3月で55歳を迎え大ベテランの域に入っているが、ここまで34勝を挙げて全国リーディング9位に付けており、勢いはとどまるところを知らない。このままのペースでいけば、数年後には5000勝の大台到達も夢ではないはず。1年でも長く現役を続け、さらなる伝説を残して欲しい。

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