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重賞で決めたのは? 父の管理馬で決めたのは? 武豊騎手“節目の勝利”あれこれ

  • 2024年05月12日(日) 10時40分
 12日、東京競馬場2Rで行われた3歳未勝利(ダ1600m)で、ウェットシーズン(牡3、美浦・田中博康厩舎)が1着となり、前人未到の『JRA通算4500勝』を達成した武豊騎手。あまりに勝利が多くて大変だが、ここで節目の勝利を振り返ってみたい。

JRA初勝利 1987年3月7日 4歳未勝利 ダイナビショップ
1987年に競馬学校を卒業し、同年の3月から栗東の武田作十郎厩舎所属で騎手デビューした武豊騎手。デビュー週に勝利することはできなかったが、翌週の阪神3Rでダイナビショップに騎乗して華麗な逃げで初勝利。デビュー年は69勝を挙げて新人最多勝記録を27年ぶりに更新するとともに、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞した。

■重賞初勝利 1987年10月11日 京都大賞典 トウカイローマン
重賞初勝利はデビュー同年10月に京都大賞典トウカイローマンで達成した。前走の小倉記念では1番人気も5着。ここでは6番人気と人気を落としていたが、3年前のオークス馬を見事エスコートしてデビュー年に重賞タイトルを手にした。

■GI初勝利 1988年11月6日 菊花賞 スーパークリーク
初めてGIタイトルを手にしたのはデビュー2年目。スーパークリークは獲得賞金順で出走資格19番目という状況だったが回避馬が出たことで出走可能に。3番人気で出走すると直線で大きく後続を引き離して5馬身差の勝利。初のビッグタイトルは史上最年少でのクラシック勝利、父・邦彦氏との菊花賞親子制覇のおまけ付きだった。

JRA通算500勝 1991年7月21日 4歳未勝利 ロイヤルタイム
区切りとなる500勝を挙げたのはデビュー5年目。小倉で行われたダート1,000mの4歳未勝利戦で、この日の馬体重はプラス18kgだったロイヤルタイムを勝利に導いた。

■海外G1初勝利 1994年9月4日 ムーラン・ド・ロンシャン賞 スキーパラダイス
92年に海外GIで初騎乗した武豊騎手は、94年にはさらに様々な世界のビッグレースに騎乗している。そのなかで、同年の京王杯スプリングCでもタッグを組んで勝利を挙げていたスキーパラダイスとともにフランスのロンシャン競馬場で行われたムーラン・ド・ロンシャン賞(芝1,600m)を制して海外にも武豊の名を知らしめた。

JRA通算900勝 1994年9月11日 朝日チャレンジC ツルマルガール
区切りとしては中途半端かもしれないが、この900勝達成が100勝単位で区切ったときに唯一重賞で決めた数字である。9月にスタンド改修のため中京競馬場で行われた朝日チャレンジCでツルマルガールを勝利に導き、メインレースで節目の勝利を挙げた。ツルマルガールは後に04年の安田記念を勝つツルマルボーイ(父・ダンスインザダーク)を生む。

JRA通算1000勝 1995年7月23日 4歳未勝利 エールノコイビト
900勝が唯一の重賞ならば、1000勝は唯一の父・邦彦調教師の管理馬で決めた勝利である。95年7月、500勝と同じく夏の小倉でエールノコイビトを勝利に導き、父と共に節目の勝ち星を喜んだ。ちなみにエールノコイビトは、24年の阪急杯で2着に入ったアサカラキングの曾祖母である。

JRA通算2000勝 2002年9月21日 3歳上500万下 ディスカバリーベイ
2000勝を達成したのは、後にディープインパクトでもタッグを組む池江泰郎調教師の管理馬ディスカバリーベイ。芝からダートに替わった1,200mのレースで逃げ切り大台に乗せた。

JRA通算3000勝 2007年11月3日 2歳未勝利 スカイビューティー
3000勝を達成したのは2000勝達成から5年後。京都競馬場で行われた2歳の未勝利戦でスカイビューティーに騎乗した武豊騎手は、好位から抜け出して勝利。ダート替わりで一発回答を決めて節目の勝利を決めた。ちなみにセレモニーで先日引退が報じられたオリビエ・ペリエ騎手が武豊騎手にお祝いの口づけをしたのはこの時である。

JRA通算4000勝 2018年9月29日 芦屋川特別 メイショウカズヒメ
4000勝達成は11年後の18年。マジック「3」で迎えたこの日、すでに2勝を挙げて臨んだ準メインの芦屋川特別でメイショウカズヒメに騎乗、2番手につけると直線に入って抜け出して勝利。400勝(メイショウアギーラ)、3600勝(メイショウインロウ)、3900勝(メイショウヴォルガ)に続いて“メイショウ”の勝負服で前人未到の記録を達成した。

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