政府は2024年春の褒章受章者を4月28日付で発表し、名古屋競馬所属の
宮下瞳騎手(46)=愛知・
竹口勝利厩舎=が、黄綬褒章に選出された。
黄綬褒章はその道ひと筋に業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する人物に授与される。
JRA、地方を通じて女性ジョッキーでは初めての受章。男性騎手を含めると20年に大井競馬の
的場文男騎手、22年に
JRAの
柴田善臣騎手に続く3人目となる。なお、元
JRA騎手の岡部幸雄氏は、20年に旭日小綬章を受章している。
宮下瞳騎手は1995年10月に名古屋でデビューし、11年8月に一度は引退。男児2人を出産し、当時4歳だった長男の「馬に乗っているママが見たい」という声をきっかけに騎手復帰を決断した。16年8月に騎手として再デビューし、21年11月に女性騎手では史上初の通算1000勝を達成。4月28日現在、地方通算1216勝(1万3858戦)で、国内の女性騎手の最多勝利記録を更新し続けている。
これまでNAR
グランプリ優秀女性騎手賞13回、特別賞4回。19年に令和元年度女性のチャレンジ賞(男女共同参画担当大臣賞)、21年には第2回競馬功績者表彰(農林水産大臣賞)など数々の受賞歴。スポーツ報知でG1予想コラムを16年秋から執筆している。
なお、
名古屋競馬場で5月1日の6R後(15時25分頃)に、「
宮下瞳騎手受章報告会」が行われる。その様子は「名古屋けいば公式 Youtubeチャンネル(金
シャチけいば情報)」で放映。農林水産省での伝達日は5月14日となっている。
宮下瞳騎手「このような褒章をいただくことになり、大変うれしく思っています。私だけの力ではなくて、ファンの皆様や関係者の皆様、家族の応援のおかげで受章できたと思っています。本当にありがとうございます。この受賞で日々懸命に努力されている全ての女性の皆様方の夢や希望を、少しでも後押しすることができたらとも思っています。私も、もっともっと頑張っていきたいと思います。
名古屋競馬場でお会いできるのを楽しみにしています」
スポーツ報知