「
青葉賞・G2」(27日、東京)
G1・7勝馬
キタサンブラックの半弟
シュガークンの背に
武豊。この血統に、この鞍上。府中の急坂を上る勢いが一頭だけ違っていた。満を持して馬群を抜け出すと、外から追いすがる
ショウナンラプンタを振り切った。結果頭差でも全く危なげなし。2月デビューの良血馬が、わずか2カ月でダービー(5月26日・東京)への優先出走権を獲得した。
「2月デビュー、2カ月しかたっていなくて、このパフォーマンス。これだけの馬なんでね、ダービーに出たいねと言ってきて、間に合いましたね」。
武豊は大一番への期待感を率直に口にした。
ゲート試験は昨秋にパスしたが、じっくり成長を待った。兄も管理した清水久師は「キャリアが浅くてこれだけの競馬ですからね。体力もかなりのものを持っています」と評価する。「手の掛からないお利口さん。そういうところも含めて、お兄さんと似ているところは多々あります。権利が獲れたので、無事にいい状態に仕上げたい。お兄さんの分も頑張ってもらわないと」と期待を寄せた。
偉大な兄は
皐月賞3着からの続戦でダービーは14着大敗だった。9世代下の弟は、兄の全盛期に背中にいたレジェンドと、日本競馬界最大のジンクス「
青葉賞組のダービー未勝利」に挑む。
提供:デイリースポーツ