香港チャンピオンズデーが28日、シャティン競馬場で開催された。メインG1「クイーンエリザベス2世C」は地元香港の
ロマンチックウォリアーが3連覇を達成。日本から参戦した
プログノーシスは2着に敗れた。G1・3競走に8頭で挑んだ日本馬は未勝利。
チャンピオンズマイルではラストランだったG1・10勝馬
ゴールデンシックスティが4着に終わった。
歴史的名馬の力を見せつけた。無難なスタートを切った
ロマンチックウォリアーは、中団の外めから運んだ。ペースは遅かったが折り合いはスムーズ。道中で外から
プログノーシスが捲って出たが、さすがは歴戦の猛者。リズムが崩れることはない。4角手前からスパート。緩い馬場に苦しみながらも末脚を伸ばす。必死に抵抗する
プログノーシスを最後は底力で首差ねじ伏せた。
史上初の3連覇に加えG1・4連勝。主戦マク
ドナルドも「道中の走りには満足していなかった。でも残り600メートルから持ち直した。追ってからが本当にしぶといね。いつもこの馬の走りには感動させられる」と大興奮。管理するシャム師は「チーム一丸となって調整してきた。この馬はいつも厳しいレースを一生懸命走ってくれる。マク
ドナルドも彼を鼓舞してよく走らせてくれたね」と名コンビに賛辞を送った。
次戦は
安田記念(6月2日、東京)が
ターゲット。トレーナーは「今日のレースはかなりハードで疲れも見られる。状態を確認してからだけど、日本にはもちろん行くつもりでいるよ」と出走に前向きだ。マイル参戦となれば昨年1月の香港
スチュワーズC(2着)以来。当時は
ゴールデンシックスティの2着だったが、師は「全く問題ないね」と距離克服に自信をのぞかせる。衰えどころか進化し続ける香港中距離界の帝王。府中の直線で世界レベルの脚を披露するシーンが待ち遠しい。
スポニチ