「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
好位を進んだ単勝1番人気の
テーオーロイヤルが直線で力強く抜け出し、重賞3連勝でG1初勝利を飾った。
猛追は及ばなかった。5番人気の
ブローザホーンが、後方からメンバー最速の上がり3F34秒6の末脚で追い上げるも2着。勝ち馬には2馬身届かず、G1奪取はお預けとなった。
「位置取りが思っていたよりも2列くらい後ろからになってしまいました」。そう菅原明が振り返るように、道中は後方4、5番手あたりを追走。有力馬を前方に見ながら、直線勝負に懸けた。「もう少し位置を取りたかったんですが、課題だった折り合いは問題なかったですし、後ろで
リラックスできた分、最後はすごく切れましたね」と改めて相棒の力を再確認しつつ、「勝ち馬以外はかわしていますし、強い競馬をしてくれました」とパートナーの健闘をねぎらった。
吉岡師は「状態は今回の方が良かったです。1頭強い馬がいましたが、調教の効果で折り合えたのは良かったですね」とうなずきながらも、「これでもう少しポジションを取れていたら良かったんですが」と悔しそうな表情を浮かべた。それでもG1初挑戦で通用する力は見せつけた。次こそ頂点をつかんでみせる。
提供:デイリースポーツ