「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
好位を進んだ単勝1番人気の
テーオーロイヤルが直線で力強く抜け出し、重賞3連勝でG1初勝利を飾った。13年目の
菱田裕二騎手(31)=栗東・岡田、そして管理する
岡田稲男調教師(63)=栗東=はともに、うれしいJRA・G1初勝利となった。2着は5番人気
ブローザホーン、3着には6番人気
ディープボンドが入った。
◇ ◇
テーオーロイヤルは強かったですね。好位につけて、
ドゥレッツァを見ながらゆっくりと上がって行って。王道の競馬でいいレースでした。菱田君もこの馬のことをよく分かっているし、自信を持って乗っていました。
ペースは速くもなく、遅くもなく、いい感じの流れ。長い距離だと1コーナーまでに掛かって引っ張る馬もいたりするけど、そんなこともなくてきれいな競馬。2着の
ブローザホーン、4着の
スマートファントムは後ろから。2頭ともよく伸びていました。
2番手で楽な形で運んだ
ディープボンドが3着ですか。このあたりは経験ですかね。
ドゥレッツァはどうしたのでしょう。こんなに負けるはずがない。スムーズな競馬をしたのに、3角で手応えがなくなった。ちょっと分からないですね。
テーオーロイヤルの岡田調教師もうれしいでしょうね。師弟関係でG1初制覇ですから気持ちがいいと思います。乗り代わることが多いですから、こういった師弟関係や、乗り続けている騎手が勝つと競馬も面白い。次は
宝塚記念でしょうか。僕は2200メートルでも大丈夫だと思いますよ。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ