1996年、クラシック参戦が当時叶わなかった外国産馬に門戸を開くGIとして新設された一戦。現在は中距離だと距離が長い馬にとっての3歳春の最大の目標と位置付けられている。歴代の優勝馬から
シーキングザパールや
エルコンドルパサーをはじめ、
クロフネ、
アドマイヤマーズなど国内外で活躍していく馬が多く輩出されている。
1.前走GI組が優勢
過去10回で、前走がGIだった馬は[4-3-1-24]で複勝率25.0%。優勝馬には
皐月賞から15年の
クラリティスカイ、19年の
アドマイヤマーズ、
桜花賞から16年の
メジャーエンブレム、17年の
アエロリットがいる。今年は
皐月賞3着の
ジャンタルマンタル、
桜花賞2着の
アスコリピチェーノなどが参戦する。
2.前走大敗からの巻き返しは少ない
前走着順を見ると、6着以下から巻き返して勝った馬は、過去10年間でゼロ。2.3着の紐ではまれに好走するが、1着までは厳しいだろう。軸は前走5着以内で考えたい。
3.近年は差しが決まっている
昨年は4角13番手の
シャンパンカラーが差し切って勝ち、2着にも4角16番手の
ウンブライル、3着にも4角15番手の
オオバンブルマイと、追い込み決着となった。一昨年も4角16番手だった
マテンロウオリオンが2着に追い込み、4角14番手だった
カワキタレブリーが18番人気ながら3着に食い込んだ。近年に関しては20年を除き、差し追い込み馬の活躍が多い。
アスコリピチェーノは前走が
桜花賞で、差して2着。デビューから4戦とも上がり33秒台で上がっていて、この条件を走るのにはピッタリ。東京コースも新馬戦の内容が強く、むしろベストと言えそう。ここで2つ目のタイトルは可能性が高い。