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【地方競馬】シャマルがどろんこ馬場を味方にJpn1制覇

デイリースポーツ
  • 2024年05月01日(水) 21時47分
 「かしわ記念・Jpn1」(1日、船橋)

 まんまと逃げ切った。雨中の大一番を制したのは6番人気のシャマル。4度目のビッグ挑戦でついに頂点を射止めた。2着には昨年の2着馬で5番人気のタガノビューティーが中団から追い込み、3着には先行した3番人気のペプチドナイルが入り、3年連続でJRA勢が上位独占。1番人気のキングズソードは伸びを欠いて4着に敗れた。地方馬では7番人気のミックファイアの5着が最高だった。

 問答無用の積極策が功を奏した。朝から降り続く雨の中、この日の船橋競馬は“先行馬の天国”と化していた。川須&松下師コンビの作戦は決まっていた。「この馬が一番速い。スッと行けるなら行こう!」。

 抜群のスタートから、同型馬に有無を言わさずの徹底先行。終始セーフティーリードを保ちながら直線へ。2馬身半差の完勝に、鞍上は「ラスト400メートルからは馬に“あと400だよ”と伝えながら追いました。200メートルを過ぎても後ろの蹄音が聞こえなかったので、たぶん離れているんだろうなと思って。強いところを見せることができて良かったです」とスタンドからの大歓声に応えた。

 デビュー戦からコンビを組んできた思い入れのあるパートナー。Jpn3ではコンビで4勝をマークしていたが、自身にとってもデビュー15年目にして初のビッグタイトル。馬上で大きく立ち上がる、ド派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。「雨も味方してくれた。先生と勝つつもりで来たので勝てて良かった。夢のよう」と笑みがはじけた。

 5走前のさきたま杯では1番人気に支持されながら競走中止の悪夢。そこからリズムを崩したが、前走の黒船賞を連覇して復活の兆し。「紆余(うよ)曲折ありましたが、ホントに勝てて良かった」とは松下師。19年阪神JFレシステンシアで芝のG1は制しているが、ダートグレードは初の戴冠。「天も味方してくれましたね。(直線も安心して?)ドキドキでしたよ」と笑いが止まらない。

 次走は「オーナーと相談して」今年からJpn1に昇格した因縁の、さきたま杯(6月19日・浦和)でのリベンジが濃厚。秋はJBC(11月4日・佐賀)挑戦と再び夢が広がった。「これで賞金も加算できたので、どこでも使えますね」。完全復活なった実力馬が、再びダート短距離戦線での大暴れを誓った。

提供:デイリースポーツ

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