ラストチャンスで
日本ダービーへの優先出走権獲得となるか。超高額馬の
ダノンエアズロック(牡3、美浦・
堀宣行厩舎)が、
プリンシパルステークス(3歳・リステッド・芝2000m)に勝負をかける。
ダノンエアズロックは父
モーリス、
母モシーン、母の父
Fastnet Rockの血統。母は豪州でG1を4勝した名牝。半姉の
プリモシーンは18年の
フェアリーS、
関屋記念、20年の
東京新聞杯と重賞を3勝。その血統が買われ、22年のセレクトセール1歳で4億5000万円(税抜)の高値となった。
ここまで3戦2勝。昨年6月の新馬(東京芝1800m)は好発から一旦はハナに立ちながら、向正面で他馬に譲って番手。直線で抜け出すと、長く脚を使って危なげなく押し切った。続くアイビーSは超スローの番手から。押し切りを図る
ホウオウプロサンゲをきっちりと捕らえて、着差以上の完勝だった。しかし、休み明けだった前走の
弥生賞は好位から甘くなって7着。因果関係はハッキリしないが、レース後に右後肢外側副管骨を骨折したことが報じられたので、多少なりとも影響があったのかもしれない。
軽度とはいえ、骨折明けとなる点がカギだが、乗り込み量は豊富。名門・堀厩舎でもあり、仕上げは信頼できる。価格に見合った走りで、
日本ダービーの挑戦権をつかみ取りたい。