姉に続くGI制覇となるか。
クイーンCで2着だった
アルセナール(牝3、美浦・
木村哲也厩舎)が、
NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)で史上7組目の偉業に挑む。
アルセナールは父
エピファネイア、
母サンブルエミューズ、母の
父ダイワメジャーの血統。母は12年の
芙蓉Sの勝ち馬。半姉の
ナミュールは昨年の
マイルCS、同じく
ラヴェルは22年の
アルテミスSを制している。さらに叔母の
マルシュロレーヌは21年のBCディスタフ、叔父の
バーデンヴァイラーは22年の
マーキュリーCと23年の
佐賀記念の覇者。曾祖母であり、97年の
桜花賞を制した
キョウエイマーチを祖とする名牝系の出身だ。
ここまで2戦1勝。昨年11月の新馬(東京芝1600m)はゴール前で鋭く伸びて、1馬身の着差以上の完勝。続く前走の
クイーンCは
クイーンズウォークにクビ差届かずの2着だったが、直線半ばでスムーズさを欠き、加速に時間を要したことが一番の敗因。決して力負けではない。キャリア2戦でのGI挑戦となる点がカギだが、このメンバーでもポテンシャルは引けを取らない。
これまで姉妹での
JRA・GI制覇は
母ダンシングキイ(姉
ダンスパートナー、妹
ダンスインザムード)、
母ビワハイジ(姉
ブエナビスタ、妹
ジョワドヴィーヴル)、
母アドマイヤサンデー(姉
トールポピー、妹
アヴェンチュラ)、
母ハルーワスウィート(姉
ヴィルシーナ、妹
ヴィブロス)、
母クロノロジスト(姉
ノームコア、妹
クロノジェネシス)、
母ブチコ(姉
ソダシ、妹
ママコチャ)の6組。姉に続いて、妹も歓喜の瞬間を迎えられるか、その走りに注目したい。