日本ダービーへの優先出走権こそ付与されていないが、過去10年でいえば19年
ロジャーバローズがここを
ステップに
日本ダービーを制し、15年
サトノラーゼンが2着。
皐月賞組を除けば健闘している前哨戦だ。京都競馬場芝2200mは外回りコースを使用。この舞台で行われた12〜20年、23年の過去10回では上がり最速馬が[4-1-2-4]で上位3頭までが[8-4-7-15]。ロングスパート型が有利にレースを進めているようだ。
◎
インザモーメントは
アザレア賞優勝馬。この時2馬身半突き放したのが
ゆきやなぎ賞3着馬だから価値は高い。前々走の
きさらぎ賞も4着だったとはいえ、立ち回りの上手さを生かして勝ち馬と同タイムなら着順から受ける印象ほど悪い内容ではない。キャリアを積みながら。力をつけてきた印象だ。前走は前半1000m62.2秒で、1マイル通過が1分39秒7というスローペースに苦しんだが、ギリギリ我慢してわずかにあいたインコースを突き抜けた。1度実戦を使われて、今度の方が競馬をしやすいはずだ。
〇
ヴェローチェエラは
ゆきやなぎ賞2着馬で、今回と同じ京都競馬場芝2200mを舞台とした未勝利戦優勝馬。昨年夏のデビュー戦は、メンバー最速の上がりタイムを記録しながらも1馬身及ばなかったが、立て直して大幅馬体重増で挑んだ前々走を快勝。そこから10kg絞った
ゆきやなぎ賞でクビ差先着を許した
ショウナンラプンタは
青葉賞2着でしっかりと権利を取った、続きたいところだ。
▲
キープカルムは
京都2歳Sの5着馬。この時は後方からメンバー最速タイの末脚で追い込み、勝った
シンエンペラーとは0.1秒差で、2着馬とは同タイムだった。その後、
つばき賞は
メイショウタバルと同タイム2着で、
若葉Sは勝ち馬から0.1秒差3着と健闘を続け、前走の
ひめさゆり賞では早め先頭から後続の追撃を退けた。大きな上積みはないかもしれないが、豊富なキャリアで積み上げた実績はここでも互角だ。
△
プレリュードシチーは
京都2歳S2着馬。能力と成長力は認めるが、ここは5か月半ぶりの実戦。これまでの実績からあっさりのシーンも十分だが一枚評価を落とした。
△
ベラジオボンドは
毎日杯3着。前走では課題だったゲートをしっかりと出て、2着
ノーブルロジャーからクビ差3着なら悲観する必要もない。京都競馬場2戦2勝の△
アドマイヤテラ、アルメリア賞を勝って挑む△
ギャンブルルームも大きな差はない。