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武豊騎手の4500勝を彩ってきた名馬たち スーパークリークやドウデュース…勝利とともにファンの記憶にも色濃く

  • 2024年05月13日(月) 18時30分
 12日、東京競馬場2Rの3歳未勝利(ダ1600m)にて武豊騎手が騎乗するウェットシーズンが1着となり、同騎手は前人未到のJRA通算4500勝を達成した。

 武豊騎手は1969年生まれ。87年3月にデビューを迎え、同月7日にダイナビショップで初白星を挙げた。秋にはトウカイローマンに騎乗して京都大賞典で重賞初制覇。翌年にはスーパークリークで挑んだ菊花賞で初GIタイトルを獲得し、以降も数多くの名馬とともにJRA・GIで81勝を飾っている。

 10代〜20代半ばにかけては先に挙げたスーパークリークを含め、“平成3強”と呼ばれたイナリワンオグリキャップのほか、メジロマックイーンベガで競馬界を盛り上げた。そんななか、94年にはムーランドロンシャン賞(仏G1)をスキーパラダイスで勝ち、日本人騎手として初めて海外G1を制覇した。
 
 98年にはスペシャルウィークに騎乗して、通算10度目のチャレンジでダービージョッキーの称号を獲得。8月にはシーキングザパールが日本調教馬初となる海外G1勝ちを決めたが、その背中にはやはり武豊騎手。「武豊」の名は国内のみならず、徐々に世界へと広まっていく。さらに、同年の終了時点で8年連続かつ、通算10度目のリーディングジョッキーを獲得しており、20代にして1500勝を超えた。

 30代に入ると武豊騎手の勝利数はさらに伸び、「夢」「不可能」ともいわれた年間200勝超えを達成。そして翌年、武豊騎手は自身だけでなく、日本競馬の歴史を変える一頭と出合う。ディープインパクトである。同馬とは史上2頭目の無敗クラシック三冠を達成したほか、春秋グランプリなどGIを7勝。「武豊×ディープ」はスポーツ紙のみならず、一般の新聞、雑誌、テレビでも連日取り上げられ、社会現象を巻き起こした。通算勝利数も2000を軽々と超えていき、岡部幸雄元騎手が持っていた歴代1位の「2943」でさえ上回った。

 40代では怪我の影響もあり、一時は勝利数を減らしたものの、2013年の日本ダービーキズナで制して復活宣言。16年の産経大阪杯から手綱を執ったキタサンブラックではGI・6勝を挙げたほか、19年には地方競馬の全JpnI制覇(※当時)という偉業を達成。50代に入った近年でも輝き続け、22年にはドウデュース日本ダービー6勝目を挙げるなど、勢いはとどまるところを知らない。

 本稿では紹介しきれないほど、数多くの名馬に騎乗して、これまでに積み上げてきた勝利数は「4500」。ファンひとり一人に思い出のタッグ、思い出の勝利があるのではないか。

 武豊騎手は今後、どんな名馬と巡り合い、ファンに驚きや感動を与えてくれるだろうか。次の1勝、そして新たな馬との出合いを求めて、レジェンドの挑戦は続いていく。

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