先週の
青葉賞は
キタサンブラックの半弟
シュガークン(牡、清水久)が好位追走から直線で馬場の真ん中へ持ち出すとしっかりと脚を伸ばし、外から追い込んできた2着馬を頭差退けてV。3連勝で重賞初制覇を決め、ダービー(26日・東京、芝2400m)の優先出走権を獲得した。本番でも
武豊Jが騎乗する予定。兄が成し得なかったダービー制覇を目指す。
天皇賞・春は
テーオーロイヤル(牡6歳、岡田)が一昨年3着の雪辱を果たして、岡田師、菱田騎手ともにG1初制覇を決めた。1歳上の兄
メイショウハリオ(牡7歳)はJpn1を3勝。半弟にあたる
ブリックスアンドモルタル産駒の2歳馬も所属を予定しており、POGでも目が離せない。
ということで、今回は岡田厩舎の2歳馬5頭の感触をお伝えしたい。
熊本産馬の
ナンシヨウト(牝、父
アレスバローズ、
母エリーバラード)について、大林助手は「すでにゲート試験は合格。小柄で(調整を)やりだせば仕上がりは早そうなタイプですね。九州産馬限定の新馬戦(6月29、30日・小倉、芝1200m)を目標にしています」とデビューVをイメージする。
サラサハウクール(牝、父
モーリス、
母サンドクイーン)は今年、JpnIIIの
ブルーバードCを勝ち、
京浜盃&
羽田盃で2着に好走した
アンモシエラの半妹。「現状はもう少しトモがしっかりしてくればという印象ですが、気性は前向きで、走ってきそうな感じです」と感触は良さそうだ。
ウォーターバンドル(牡、父
ルーラーシップ)は
母ウォーターハミングも同厩舎に所属。「よく似ています。少し気が入りやすい面はありますが、乗りやすくて操縦性は良さそう。距離は少し長めが合っていそうです」と中距離での活躍に期待を寄せる。
テーオーシュタルク(牡、
父マジェスティックウォリアー、
母オーシャンビーナス)は伯父にG12勝の
カンパニーがいる血統馬。「気性は素直ですし、前向きで仕上がりが早そうなタイプ」と早期デビューを意識する。
トップオンザヒル(牡、父
エピファネイア、
母シンボリティアラ)も「まだいくらか体を持て余していますが、とてもいいキャンターをする馬ですね。中距離くらいが合っていそうな感じです」と感触は上々だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ