レース体系の整備によって、今年から5月に実施されることになった
エンプレス杯。秋の
JBCクラシックと並び、古馬牝馬路線の中心的なレースとして存在感が増すこととなった。同じく移設された同距離の
川崎記念から連戦して来る馬も今年はおりハイレベルな一戦が期待される。
そんな
エンプレス杯の出走が2日後に迫ってきた。そこで今回は、2017年度から3年間川崎競馬のイメージキャラクターを務めた稲村亜美さんに、
エンプレス杯の注目馬についてお話を伺った。
今でもオフの日には、競馬場へと足が向くことがあるという稲村亜美さん。昨年も“年末の大勝負”とばかりに
大井競馬場に向かったのだが…。
「見事に財布の中が空っぽになりました(笑)。競馬場に行くときは、前もって予定を立てずに、『今日どこか遊びに行ける場所はないかな?』という感じで考えてフラリと行くことが多いんです。
川崎競馬場も都心から近いので、よく行きますよ」
競馬場が“遊び場の選択肢”に入っていると話す稲村亜美さん。まったく競馬に触れたことがない友人を誘って、競馬に驚き楽しんでくれる瞬間が好きだと話す。
「あの非日常な空間に入れば、みんな興奮して驚いてくれます。その隣で私が当たり馬券を教えてあげれば、もっと興奮してくれているんでしょうけど…そう上手くはいかないですね。大きいレースの時は、私の周りには競馬好きの人が多いので、事前に皆さんの意見を聞いて買うので結構当たります。競馬は詳しい人に聞くことに限ります(笑)」
フラリと競馬場に行って、予想で重視するのはパドックだという。
「パッと見て大きいなと感じた馬には注目します。その馬が人気になっていることが多いので、見方としては正しいのかなって
ポジティブに考えています(笑)。もちろん的中はしたいんですけど、馬を眺めながら考えている時間が楽しいですね」
では得意のパドック診断は事前予想なので出来ないですが、
エンプレス杯の注目馬について教えていただきましょう。
「イメージキャラクターもさせていただいたので、川崎競馬所属の馬に注目したかったのですが選定馬に入っていなくて…。それが回避馬が出たおかげで
スノーパトロールが出走できることになりました。成績的に人気はないと思いますが運の強さや縁も大事なので、応援の意味を込めて馬券に入れてみたいです。あと、本命は? と聞かれると川田騎手鞍上の
グランブリッジですよね。去年の勝ち馬でもあるし、前走の
川崎記念でも牡馬の一流馬相手にアタマ差の2着。川崎競馬の2100mは得手不得手がハッキリ出るコースなので、この実績は信頼できると思います」
そんな
グランブリッジと
川崎記念で僅差の競馬をした
アイコンテーラーも気になるそうだが、より注目しているのは大井競馬所属の
キャリックアリード。
「年末の大井に行った日は
東京シンデレラマイルがメインレース。勝った
スピーディキックは当然強いのですが、御神本騎手の勝負強さが強く印象に残りました。
キャリックアリードは
川崎競馬場が2度目になりますし、距離が延びて良くなる可能性を秘めているので、あまり人気がないようだと狙ってみたいです」
当てたいからついつい点数を買い過ぎちゃうことを、いつも反省するという稲村亜美さん。だけど、今回は
グランブリッジの1着固定で頑張って絞りたいとのことでした。