軽快なリズムに乗って逃げ切りV。春の新潟の名物ハンデ古馬G3「第46回
新潟大賞典」が5日に行われ、
斎藤新(23)騎乗の7番人気
ヤマニンサルバム(牡5=中村)が重賞2勝目を挙げた。
長い向正面の直線を使った先行争いは、逃げると思われた
セルバーグが発馬でつまずき波乱のスタート。流れが緩むとみるや大外枠から
ヤマニンサルバムが先手を主張した。「サルバムの力を出せれば勝てると思って乗った。ペースが遅くて番手で控えると力みそうだったのでハナへ」と斎藤。これが好判断。後続をやや離した逃げでペースは前半5F61秒6のスロー。余力を持って直線に向いたダークホースを捉え得る末脚を使える馬はいなかった。
7勝全てが左回りの個性派。中村師は「普段の
バランスは悪くなくて右回りでもやれるとは思っているが、左回りで結果が出ているのでね」と苦笑い。重賞タイトルを積み重ね、「次はまた考えます。賞金を稼いでどこでも使えるわけではなくなったので、上のクラスのレースも考えていかないと」と今後を展望した。鞍上は「まだまだ活躍できる馬」とさらなる飛躍を期待する。6歳まで一線級で戦った父
イスラボニータ譲りの成長力。サルバムはまだまだ5歳。その視界に
ビッグタイトルも入ってきた。
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ヤマニンサルバム 父
イスラボニータ 母ヤマニンエマイユ(母の
父ホワイトマズル)19年4月9日生まれ 牡5歳 栗東・中村厩舎所属 馬主・土井肇氏 生産者・北海道新冠町の錦岡牧場 戦績22戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億9591万1000円 馬名の由来は冠名+即興演奏(ラテン語)。
スポニチ