「NHKマイルC・G1」(5日、東京)
5年ぶり2回目となる3歳マイル王決定戦でのG1馬対決を制したのは、川田騎乗の2番人気
ジャンタルマンタル。マイルで2戦2勝の2歳王者が、適距離に戻って本領を発揮。力の違いを見せつけて、二つ目のG1タイトルを手にした。好位のインから迫った1番人気の2歳女王
アスコリピチェーノが2着。3着には10番人気の
ロジリオンが入った。
桜花賞に続く銀メダルに終わった。
アスコリピチェーノはスタートを決め、スムーズなレース運びをしたものの、直線で馬群に囲まれて外へ出せず、内を突いたところで他馬と接触して
バランスを崩してしまった。
この日負傷から実戦復帰したルメールは「道中はいいポジションが取れたけど、最後は内へ行って狭くなってしまった」と振り返る。ただ、そこから2歳女王の意地を見せ、体勢を立て直して2着で入線。「最後はいい脚を使ってくれた」と評価したが、鞍上には内側斜行で過怠金3万円が科されるなど後味の悪い競馬になってしまった。
不完全燃焼のレース。それでも管理する黒岩師は、最後まで力を出し切った愛馬をたたえる。「一度、大きなブレーキをかけてからも脚を使ってくれたし、改めて力は示してくれたと思います」とうなずいた。
キャリア5戦目の3歳牝馬ながら精神面の強さは見せた。G1連続2着となったが、師は「秋には結果を出したいです」と力を込める。2戦続けて味わった悔しさを糧にして、次に向かう大舞台では頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ