昨年の
日本ダービーで3着だった
ハーツコンチェルト(牡4、美浦・
武井亮厩舎)が、六社ステークス(4歳上・3勝クラス・芝2400m)で待望の2勝目を狙う。
ハーツコンチェルトは
父ハーツクライ、
母ナスノシベリウス、母の
父Unbridled's Songの血統。父×母父の組み合わせは
スワーヴリチャードや
ノットゥルノ、
アダムバローズや
カレンケカリーナなどの活躍馬が出ているニックスだ。
ここまで10戦1勝。2歳秋の新馬(中京芝2000m)を8馬身差で圧勝し、一気にクラシック候補へと浮上した。しかし、その後は東京スポーツ杯2歳Sが3着、
青葉賞が2着と惜敗続き。GIでも
日本ダービーが3着、
菊花賞が6着と見せ場をつくったが、勝利には手が届かなかった。そして今年は
日経新春杯(4着)を
ステップに自身初の海外遠征へ。サウジアラビアのネオムターフCで初タイトルを目指したが、展開不向きもあって11着大敗を喫している。
今回は自己条件の3勝クラスからの再出発となる。86年以降に限っても、海外からの帰国初戦を制した馬は数多くいるが、条件クラスを勝った馬となると僅かに8頭のみ。芝に限ると00年
紫野特別の
サンデーピクニック、06年初霜特別の
ピカレスクコートの2頭しかいない。実績的には圧勝まで期待できる一戦。史上3頭目の「珍勝利」で今後に弾みをつけてほしい。
【海外からの帰国初戦で条件クラスを制した馬】
・00年4月23日・
紫野特別(900万下)・
サンデーピクニック・06年12月10日・初霜特別(1000万下)・
ピカレスクコート・08年6月1日・
富嶽賞(1000万下)
フラムドパシオン・18年6月24日・清里特別(1000万下)・
ルッジェーロ・18年6月24日・花のみちS(1600万下)・
マテラスカイ・18年8月25日・
瀬波温泉特別(1000万下)・
タイキフェルヴール・19年11月30日・
犬山特別(2勝クラス)・
マスターフェンサー・20年11月1日・障害未勝利・
スズカデヴィアス