安田記念に向けた
ステップレース。また、
高松宮記念以降の短距離馬の目標レースという側面も持つ。短距離路線組とマイル路線組、さらには上がり馬も参戦して、戦力比較が難しいメンバー構成になりやすい。
1.リピーターは多くない
19年1着の
タワーオブロンドンは翌年も1番人気に支持されたが8着に終わった。他にも、20年3着の
グルーヴィットは21年11着、16年1着の
サトノアラジンは17年9着、15年1・3着の
サクラゴスペルと
オメガヴェンデッタは16年8・6着、13年1着の
ダイワマッジョーレは15年10着、12年1着の
サダムパテックは13年7着など、複数年で好走する馬はほとんど出ていない。
2.小柄な馬は苦戦
過去10回で、馬体重が500kg以上だった馬は[6-2-7-39]で複勝率27.8%、460〜499kgの馬は[4-8-3-68]で複勝率18.1%なのに対し、459kg以下だった馬は[0-0-0-18]で馬券に絡んでいない。小柄な馬は苦戦傾向。
3.速い上がりが使えるか
ここ5年の勝ち馬の上がり3ハロンタイムは、昨年から32.6秒、33秒6、33秒5、33秒1、33秒1。32秒台から33秒台前半の速い上がりが要求されることが多くなっている。
ダノンスコーピオンは22年の
NHKマイルCの勝ち馬。次戦の富士S3着を最後に好走できていないが、今回は転厩で環境が変わって変わり身があっても良い。本調子ならば速い上がりを使えるタイプで、メンバー的にも一気の変わり身を期待したい。