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ヴィクトリアマイル・G1」(12日、東京)
状態の良さをダイレクトに伝える伸びやかなフットワークだった。準オープン-中山牝馬Sを連勝中の
コンクシェルが8日、栗東CWで充実の動きを披露した。気負いは一切見られず、余力を残しながら
ジャスパーバローズ(4歳2勝クラス)に半馬身先着。高い操縦性を示し、6F85秒5-37秒5-11秒4を計時した。
見届けた清水久師は「先週しっかりやりましたからね。今週は輸送もあるので、あまりハードにはやりたくなかった。時計も予定通りで、いい内容だったと思います。力をつけてきていますし、状態に関しては自信を持って送り出せます」と納得の表情。コンビを組む岩田望も「まずゲートが重要になるので、しっかり出してこの馬の
スタイルを崩さずに先行できれば、と思っています」と期待感をにじませた。
ここまで逃げたケースは3度。前走を含めて全て勝っていることは見逃せない。デビューから馬体は30キロ増加しており、右肩上がりの成長曲線を描いている
キズナ産駒が、さっそうと府中の風を切る。
<調教診断>先行して直線半ばで僚馬に追いつかせると、馬なりのまま最後はもう一度突き放して先着。やや頭の高い走りはいつものことだがフットワークは力強い。馬体の張りが良く、毛ヅヤも良好。2連勝の勢いそのままに充実ぶりが伝わってくる。
提供:デイリースポーツ