「
ヴィクトリアマイル・G1」(12日、東京)
G1馬が完全復活の気配だ。22年の
秋華賞を制した
スタニングローズは8日、新コンビの西村淳を背に栗東坂路で4F53秒5-38秒7-11秒8。馬なりでも抜群の加速力で一気に駆け上がり、10カ月半ぶりの
大阪杯(8着)を叩かれての上昇ぶりをアピールしてみせた。
高野師は「好時計でも無理をさせたわけではなく、馬の状態の良さでのもの」と説明。続けて「西村君は『イルカみたいだった』と。30年以上馬に携わってきて初めて聞いた表現だが、それだけ弾んで走れていたのだと思う。前走以上の出来は間違いない」と仕上がりに自信をのぞかせた。
昨年は12着に敗退したレース。それでも指揮官は「心身ともに苦しいところがなく、今年の方が断然いい」とキッパリ。「マイルでも勝ち鞍があるし、能力と競馬センスでこなしてくれると思う」と大きな期待を寄せた。
<調教診断>単走で馬なり。「
西村淳也ジョッキーが“イルカみたいだ”という表現を使っていた」という高野師の説明も言い得て妙だ。首をうまく使い、バネを感じさせる走りで、
ピカピカの毛ヅヤにパンと張ったトモ。間違いなく休み明けだった前走以上の仕上げだ。
提供:デイリースポーツ