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【思い出の日本ダービー】レガレイラは続けるか!? ウオッカの牝馬による64年ぶり制覇

  • 2024年05月16日(木) 07時30分
 今でこそアーモンドアイジェンティルドンナなど、強い牝馬が混合戦に出ることは当たり前に近いこととなっているが、つい20年前までは「チャレンジ」と評されていた。そんな時代を変えた一頭が、牝馬で64年ぶりの日本ダービー制覇を達成したウオッカである。

 ウオッカ父タニノギムレット母タニノシスター、母の父ルションの血統。谷水雄三オーナーの自家生産馬だった。06年に栗東・角居勝彦厩舎からデビュー。3戦目の阪神JFを制し、最優秀3歳牝馬に選ばれた。

 年が明けてエルフィンSチューリップ賞と連勝。桜花賞では単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されたが、ダイワスカーレットに屈して2着。その後はオークスに進むかと思われたが、谷水オーナーと角居調教師が協議した上で日本ダービー参戦が決定。96年のビワハイジ(13着)以来、11年ぶりとなる牝馬のチャレンジだった。

 この年のオークスは直前になってダイワスカーレットが回避。ウオッカが出走していれば大本命となっていたことは間違いなく、牡馬と戦うことに対する批判もないわけではなかった。

 迎えたレース当日、1番人気は皐月賞で追い込んで3着に入ったフサイチホウオーで1.6倍。2番人気は皐月賞馬のヴィクトリーで8.2倍。ウオッカは10.5倍の3番人気だった。3番枠から好スタートを決めたが、折り合い重視で中団インに控える。アサクサキングスが逃げて前半1000mが60秒5の落ち着いた流れ。それでも鞍上の四位洋文騎手に焦りはなかった。

 勝負の直線、馬群の中から脚を伸ばすと、残り200m過ぎにアサクサキングスをかわして先頭へ。あとは独走だった。後続をグングンと突き放し、3馬身差の圧勝。四位騎手は右手を振り上げてガッツポーズ。37年のヒサトモ、43年のクリフジに次いで史上3頭目、64年ぶりの偉業が成し遂げられた瞬間だった。

 それから17年、今年の日本ダービーには牝馬のレガレイラが参戦する。牝馬としては21年のサトノレイナス(5着)以来、3年ぶりとなるエントリー。ウオッカが制した後に挑戦した牝馬は14年にレッドリヴェール(12着)、21年にサトノレイナス(5着)が挑んだのみとなっている。レガレイラが史上4頭目、そして17年ぶりの牝馬の戴冠となるのか。GIホープフルSで牡馬を撃破した末脚に期待したい。

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