競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
来週は
オークス(19日・東京、芝2400m)、再来週にはダービー(26日・東京、芝2400m)が行われ、それが終わるとあっという間に2歳新馬戦が始まる。毎年のことながら時が進むのは本当に早い。
シャマルで
黒船賞-
かしわ記念と連勝した松下厩舎からは、今年のフラワーC覇者
ミアネーロの半妹
ショウナンザナドゥ(牝、父
キズナ、
母ミスエーニョ)が、JRA2歳戦の初陣6月1日の京都芝1600mに池添Jで予定。師は「スピードがあって、手先の軽い走りをしています。抑えも利きそうですし、体幹もしっかりしています。初戦から楽しみです」と一番星を狙っている。
タガノサダフ(牡、斉藤崇、父
ノーブルミッション、
母タガノアイル)の父は新種牡馬で怪物
フランケルの全弟。血統的にも魅力たっぷりだ。入厩後はコースと坂路を併用して、乗り込みを消化。8日の栗東坂路では古馬との併せ馬で4F53秒7-12秒5をマークした。ひと追いごとに良くなってきている印象で、早い時期のデビューになりそう。初戦から注目したい。
ほかには小崎厩舎の2歳馬4頭の現状をお伝えしたい。
リリーフィールド(牝、父
モズアスコット、
母ハイリリー)はゲート試験を合格して、現在は放牧中。師は「スタートが速くて、スピードもありそう。胴が詰まった体形で、短距離向きだと思います」とイメージする。このまま順調にいけば、6月15日か16日の函館芝1200mでのデビューを予定している。
ソリスディエス(牡、
母プリュス)は
キタサンブラック産駒で奥がありそう。ゲート試験を合格して、現在は放牧中。師は「馬体の
バランスがいいですね。気性も素直でとてもいい走りをします。現在は放牧に出して成長を促していますが、楽しみな一頭です」と期待を寄せる。
サンクスパパ(牝、父
サンダースノー、
母ゴールデンリーヴス)の父は18、19年のドバイワールドCを連覇した名馬で産駒は今年が2世代目。現3歳世代の実績からも、早い時期の勝ち上がりに期待ができそうだ。師は「前向きな気性で、走りも軽いですね。早い時期にデビューができそうです」と好感触。「4回京都開催に間に合えばと思っています」と初陣Vを意識する。
エニグマティーク(牝、父
モーリス、
母ヴェルスパー)はゲート試験合格を目指して調整中。師は「良くなるのはもう少し先ですね。合格した後はいったん放牧に出すと思います」とコメントした。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ