「京王杯SC・G2」(11日、東京)
ゴール前はし烈な争いだった。4番手からレースを進めた1番人気
ウインマーベルと、最後方から追い込んだ2番人気
レッドモンレーヴ。ラスト100メートルで馬体を併せ、両馬とも一歩も譲らない激しい競り合いを制したのは
マーベルだった。昨年、半馬身差で敗れた相手に鼻差で勝利し、見事にリベンジを果たした。
ゴール前で一度は前に出られたが、そこからもう一度伸びてのV。松山は「かわされたと思ったけど、差し返してくれた。
マーベルが最後まで頑張って強い競馬をしてくれた」と相棒をたたえる。好スタートから4番手を確保し、ロスのない競馬を展開。「ほかの馬を見ながら、自分の取りたいポジションで競馬ができた」と振り返る。武器である立ち回りのうまさを最大限に生かした。
昨年は
レッドモンレーヴの末脚に屈した。鞍上は「2着で悔しい思いをしたけど、きょうはしっかり勝ち切ってくれた。成長を感じます」とうなずく。この一年で阪神Cと
阪急杯をV。
高松宮記念は重馬場と展開に泣いて12着に敗れたが、良馬場のここで巻き返した。確実に進化している。
今後について、深山師は「馬の状態を見ながらオーナーと相談したいです」と説明する。次戦は未定だが、これで重賞4勝目とした5歳馬の次なる目標はG1初制覇だろう。さらなる栄冠を求め、高みに向かって突き進む。
提供:デイリースポーツ